技術屋を目指す君へ

就職を控えた君に、仕事のリアルな話をお届けします。

卒論は順調ですか?

夏休みも終わり、学部4年生の君はいよいよ最後のセメスターを迎えましたね。

僕にとってG4の8セメはとても充実していました。毎日実験に追われ、週に3、4本のペースでレポートを出していました。ストレスでハゲるかと思ったほどです。

スポンサードリンク

 

僕が所属していた研究室

僕が所属していた研究室は、電磁工学という、まあ端的に言えばモーターの設計と最適化をテーマとしていました。モーターを設計する際は「JMAG」という解析ソフトを使って、モーターのシミュレーションをしながら、モーターの用途に最適となるよう設計していくのですが、この解析がとにかく時間がかかる。有限要素法(FEM)と呼ばれる手法に基づく解析で、高い精度の解析結果が得られるのですが、少し条件を変えただけで、解析結果を得るのに数十時間かかることもザラです。一つの特性曲線を描くのに1週間くらいかかったりもしました。

ここで、統一理論と呼ばれる理論を用いると、モーターの特性曲線を方程式として表すことができます。方程式なので、パラメータを得ることができれば特性曲線を一発で描くことができます。パラメータを得るためには結局コンピュータを用いた解析が必要なのですが、1回の解析で必要なパラメータを得ることができます。1週間かけて描いていた特性曲線が、10時間ちょいで描けるようになるのです。

僕の研究は、この統一理論に基づくモーターの特性曲線が、実機の特性曲線とどの程度一致するかを実験で明らかにし、統一理論に基づく算定式の妥当性を検証しようというものでした。

だからもう毎日実験。日々試作機のモーターを回してはグラフを書き、レポートを仕上げ、ダメ出しをくらい、また実験する、の繰り返しだったように思います。でも、このプロセスでプロジェクトの進め方を勉強できたと思います。モーターの知識が仕事に直接生きることはほぼありませんが、仕事の進め方に関する知見は社会人になってから大いに活用してます。

卒論の作成を控えた君に

学部4年生の君、ぜひ、残りの学生生活を思いっきり研究に専念してみてください。卒論の作成はきっとキツいです。寝れない日が何日も続くかもしれません。でも、踏ん張ってみて。明けない夜はないし、その経験こそ君の血肉になります。そして、研究室に所属する学生として、プロジェクトを進められることに誇りを持ってください。ハゲそうな思いで仕上げた卒業論文は、君の宝物になるはずです。

プライバシーポリシー

(C) 2018 Daichi YAMADA