DENKIMAN

エネルギー業界の気になるニュースをPICK UP

大学では電気電子工学を学び、卒業後は鉄道会社に電気専門職として6年勤め、その後太陽光発電事業者に転職しましたが、今までに得た知見をまとめる為に本サイトを立ち上げました。しがない知見ではありますが、微小でも本サイトが業界の共有財産となればと思っています。

太陽光マネジメント
・予備品、備品管理
・必要十分なO&M業務の内容について考える
・リパワリング、リバンピング
・予備品の保管について
サイト・セキュリティ
・かけるべき保険
・インバータの保証について
・発電所監視カメラ
・セキュリティシステム
関係法令
・モジュールの接地について
・太陽光発電の絶縁について
・サイバーセイキュリティ対策
・主任技術者の専任について
テクニカル
・PRの計算方法おさらい
・モジュールの技術的な話
・インバータの技術的な話
・架台について
・モニタリングシステムについて
・ストリング監視は必要か
・通信異常発生時のトラブルシュート
電験二種取得計画
※非リンクは今後更新予定です。

改正道路運送車両法が成立、鉄道会社は郊外に力を入れるべきでは

5/17日付の日経新聞で、自動運転の普及に向けた法整備が進みつつあるという記事を読みました。2020年には過疎地でのMaaSの実用化も見込まれるといいます。MaaSが普及すれば、車をわざわざ所有したり運転せずとも、目的地まで安全に低コストで移動できるようになることから、それまで都心部の比較して不便と思われてきた郊外での暮らしに脚光が当たる可能性があります。5Gの整備に伴いテレワークも当たり前になれば、自然の中で暮らすという体験が、コト消費の拡大に伴ってウケる可能性が十分にあるのではないでしょうか。鉄道会社がこれからすべきことは、MaaS関連の出資を積極的に行ってこれらの技術醸成に寄与し、都心部以外のエリアにおけるダイヤの過密化とMaaSの導入を行って、郊外エリアの鉄道の利便性を向上させることです。

 

www.nikkei.com

改正道路運送車両法で何が変わるのか

道路運送車両法は、自動車などの安全性の確保や整備技術の向上を図ることで、それらが社会にとって有益な存在となるように定められた法律です。

この法律における車両とは、人が運転することを前提として定められた法律であり、自動運転を行う車両についての規定は存在していませんでした。自動運転に関する研究が日々行われ、それらの具体的なリリースが目前に迫った今、道路運送車両法が自動運転車に関する規定を定めないのでは、危なくて自動運転車には乗れません。ここで、改正の必要が出てきたわけです。

elaws.e-gov.go.jp

改正された道路運送車両法は、自動運転車が備えるべきセンサー類などの規定を定めることで、安全基準や整備基準が明確にされ、自動運転車が身近な存在となるための法整備の一つが進んだことになります。

自動運転といえばMaaS、CASEという単語が思い浮かびます。それらが私たちの生活に与えてくれる恩恵とは一体なんなのでしょうか。

MaaSは郊外部にどのような恩恵をもたらすのか

MaaSとはMobility as a Serviceの略です。直訳すると移動のサービス化です。MaaSを理解するためには、CASEについて触れておかねばなりません。

CASEとはConnected Autonomous Shared&Service Electricの頭文字を取ったもので、5Gの無線ネットワークによって自動車がネットワークに接続(Connected)されることで自動車の自動運転(Autonomous)が可能になり、シェアリングサービス(Shared&Service)が可能になり、車はやがて電動化(Erectric)されることを示す、ドイツのダイムラーが提唱した単語です。

CASEの機能を搭載した車が普及した時、車を所有することは時代遅れのことになっているはずです。車を所有するよりも安く、安全に車を利用できるようになっているからです。これがMaaS。

MaaSが本領を発揮するのは、都心部よりむしろ郊外だと予想できます。都内は鉄道やバスなどの公共交通機関がすでに成熟しており、どこへ行くにもこれらのみを利用してたどり着くことができるからです。MaaSが入る余地があまりない。せいぜいタクシーがMaaSに置き換わるくらいです。

郊外はどうでしょう。電車に乗れば郊外に行くことはできますが、ついた駅からどうやって目的地に行くか。歩くには距離があるし、タクシーは高いし。だからみんな車で郊外にレジャーに出かけるのです。電車だと不便だから。

MaaSはそれを根本から変えます。精力的に仕事をこなした週の週末は癒しを求め郊外の駅へ向かう。到着したら、駅前にスタンバイしている自動運転のタクシーに乗り、行き先の公園を設定し、あとは缶ビールを開けてAmazon prime videoを楽しむ。こんな世の中になるでしょう。

テレワークなど、働き方改革が進めば、郊外での暮らしも見直されるはずです。川のせせらぎに耳を傾けながら、部下たちが仕上げてくれた設計の内容にフィードバックをし、午後からの全社会議にビデオ通話で参加する。コンクリートで固められた建物の中より、大自然の中での方が、クリエイティブに仕事もできそうです。週末は電車に乗って池袋に買い物へ。なんと充実した日々。

郊外に脚光が浴びられたとき、問題になるのは郊外路線の電車の少なさでしょう。鉄道会社がこれからすべきことは?

鉄道会社がすべきこと

MaaSに先行投資すること

MaaSが普及すれば必ず郊外が注目されてきます。郊外にリフレッシュするのがみんな好きであることは、GWの高速道路状況を見れば明らかです。MaaSの普及により手軽に安価に観光ができるようになれば、絶対お客さまはいらっしゃいます。乗り遅れぬよう、MaaSに先行投資して唾をつけておくべきです。じゃないとせっかく沿線にいい観光資源があるのに、googleに持ってかれます。

郊外沿線の観光に力を入れること

MaaSの普及により見直されるのは郊外部です。観光しやすいよう公衆トイレを整えたり、外国語の看板や案内設備を導入したり、売店でクレジットカードが使えるように準備しておくべきです。

郊外部の鉄道設備の設備投資を積極的にしておくこと

MaaSの普及により郊外にお客さまがたくさん流入するようになれば、ダイヤをより密にする必要が出てきます。単線区間であれば停留場の停車場化、駅設備のグレードアップ、フリーWifiの整備、ATMの設置、複線化も必要により実施すべきです。

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