電力の需給バランスを保ち、停電事故を防止するために再エネの出力抑制が実施されたり、新たに実施を検討する向きがあります。出力抑制が実施されると、余剰電力を有効に活用することができません。余剰電力を有効に活用するためには、水素生成に余剰電力を活用することが有効だと思います。
出力抑制の流れがひろがりつつある
5月17日付日経新聞電子版に、再エネの出力抑制を要請する検討を始めているという記事がありました。
発電した電力より消費する電力の方が少ない場合、余ってしまう電気のことを余剰電力といい、余剰電力が大きくなると停電の原因になります。これを防ぐために、太陽光発電などの発電源を系統から切り離すことを出力抑制といい、これにより停電事故を防ぐことができます。
出力抑制は余剰電力を有効活用できない
出力抑制によって停電事故を防止することはできますが、余剰電力を有効に活用することはできません。そこで、余剰電力を使って水から水素を生成すれば、余剰電力を有効に活用することができます。
余剰電力を使って水素を供給するインフラの重要性
水素はガソリンのように持ち運びが可能なエネルギー源であり、電気と違い貯蔵することも可能です。水素を燃料として走る燃料電池車(FCV)や、水素を用いて発電と急騰を行うエネファームのようなコジェネレーションシステムがもっと普及したとき、水素の重要度が今よりずっと高いことは自明の理であり、余剰電力で水素を生成するインフラも作っていく必要があるのではないでしょうか。