食品ロスを削減するベンチャーが増えているらしい
10月1日(月)付の日本経済新聞朝刊に、食品廃棄の問題に取り組むスタートアップ企業に関する記事があった。
”若い企業がネット上に情報や食品そのものを交換するプラットフォームを構築。食品ロスの課題を事業で解決する動きが出始めた。”(リード文より引用)
環境省による調査では、まだ食べることができるのにもかかわらず廃棄された、いわゆる「食品ロス」が、平成27(2015)年には646万トンあったという結果が出ている。
飲食店での予約の突然のキャンセル、天候悪化による客足の減少の結果売れ残ったスーパーの食品などを専用のアプリ上で販売し、利用者は専用のアプリを介して割引で食品を購入できる。
新聞で紹介されているスタートアップの企業は、食品ロスになりかけている食品を販売したい人と、食品を手頃な価格で購入したい人をつなぐ機会を提供しているのだ。食品ロスという無駄も削減することができ、三方よしである。
こういった取り組みは、アプリのみならず、リアルでも実現すべきではないか。
駅にマルシェを常設することで、余った食材を買える場を提供する
鉄道を利用する人が必ず利用する駅という空間を、利用しない手はない。
駅にマルシェを常設し、夕方、食品ロスになりそうな様々食材を並べれば、仕事帰りのお客さまがそれらを手に取る機会を提供できる。
仕事で疲れたお客さまにとって、すでに調理されているお弁当が割引価格で手に入ることは便利かもしれない。
マルシェで売るものを時間帯に応じて変幻自在に変化させ、魅力的な売り場を提供する
食品ロスを削減するための市場を夕方に開催するとなると、昼間は別のものを売る必要がある。
これについては、2018年5月27日に本ブログにて述べた、沿線で採れた野菜を流通させればいいと思う。
railway-engineer.hatenablog.com
昼間はお客さまの乗車率が低いことを逆手に、鉄道沿線で取れた野菜などの食材を輸送し、駅のマルシェで紹介し販売する。
沿線で採れた食材を使った夕ご飯は、きっと美味しいし、沿線の畑を想像しながらの食事は、きっと楽しいと思う。
電車のもつ特性を活かすことで、沿線の街と街が経済的なつながりをより深め、それぞれの街のコミュニティをより深いものにすることができる。
その試みもまた、三方良しの精神には背いていない。つまり、みんな幸せになれる取り組みなのではないかと思うのです。