夕方のテレビニュースで、日本での留学を考えている外国人にとって、賃貸住宅の契約が高い壁になっていることを知った。
毎日新聞に関連記事を見つけた。文化の違いや契約書に書かれた日本語の難しさのため、悪気はないのにトラブルになるケースが多いという。
法務省の統計にもあるように、日本で暮らす外国人の数は2012年以降増加の一途をたどっており、グローバリゼーションは私たちの街にも確実に浸透してきている。異なる文化に触れる体験はとても刺激的であり、僕はグローバリゼーションの流れには賛成派である。住み慣れた故郷を離れて暮らす留学生や労働者の方は、意欲的でエネルギッシュな方が多く、文化的にも経済的にも、日本に恩恵をもたらしてくれていると思う。
しかし、外国人にとって住みやすい街かという視点で自分の住んでいる街を見渡してみると、まだまだ改善すべきところがたくさんあると感じる。
未だに駅の案内放送は日本語のみであるし、街を歩いていても外国語が併記された案内看板を見ることは少ない。
そこで、まずは駅放送や駅案内看板の多言語化など、外国人にとって使いやすい環境を整備した上で、鉄道会社が、外国人留学生や外国人労働者向けの賃貸住宅を提供するのはどうだろうか。
外国人留学生や外国人労働者が増え、彼らが住みやすい街だと実感してくれれば、次第に街に外国人が増え、街は外国人にとってよりフレンドリーな街へと変わっていく。外国人が親しみ深い存在となれば、もはや外国人と賃貸契約を結ぶことは躊躇しないだろう。
グローバリゼーションがどんどん進行、浸透するいま、鉄道会社はこういうインパクトを積極的に社会に与えていかなければいけないと思う。いつまでも今のまま変わらなければ、そのうち外国人にもそっぽをむかれかねない。そうなったら終わりです。